テックメモ

技術的に気になったことをメモしていきます

EC2-Classicな環境のハマりどころ(EC2編)

はじめに

EC2-Classicをご存知でしょうか。
まだVPCがデフォルトでは無かった時代に作成したAWSアカウントで利用可能な環境で、EC2-Classic環境上で構築したELBのセキュリティグループは基本フルオープンだったりします。

Classicを冠しているその名からも解る通り、今となっては古い環境ですので名前だけは知っているが実際に触れた事の無い方も多いのではないかと思います。

本題

とはいえ、今もどこかで元気に稼働しているEC2-Classicな環境もあるわけで、当然EC2のSystem Rebootなどのメンテナンス通知なども届くわけですね。
そんな時VPC Defaultな感覚でrebootやstop->startをすると少しハマるかもしれない、というのが今回のお話です。

docs.aws.amazon.com

上記ドキュメントの、インスタンスの停止と起動を見てみましょう。

インスタンスがEC2-Classicで実行されている場合、インスタンスは新しいプライベートIPv4アドレスを受け取ります。

そうなんです、プライベートIPが変わるんですね。
VPCの場合は停止していてもIPアドレスが保持されますが、EC2-Classicの場合は保持されません。

次、

つまり、プライベート IPv4 アドレスに関連付けられていた Elastic IP アドレスは、インスタンスとの関連付けが解除されます。

そう、パブリックIPも解除されてしまうんですね。EIP付けてるから安心だろう、というのは甘いということですね。これは意外とハマるのではないでしょうか。

なお、これはEC2の停止と起動を行った場合のお話で、再起動の場合は問題ありません。

System Rebootの対応として、EC2-Classicな環境でEC2のstop->startをすることがあれば思い出したいポイントですね。